端の方にて君を待つ
もっと映画の内容わかる写真撮ってこようよ。ね?次は頑張ろう?
観てきました。前にTwitterで見かけて気になってたので。自分が使える東京(千葉)住みのメリットなんてこういう映画すぐ観に行けるくらいなんだから。活かさんと。
めちゃめちゃ良かったです。
映画の構成としては演劇が原作なだけあってピーキー(野球がメインテーマだけどバットもボールもほぼ出ない)だけど、これはド直球ド真ん中ドンズバまっすぐストレート180km/hの青春野球活劇。
甲子園の無い今年の夏に観る正解はこれしかないよ。信じてくれ。頼むよ。私の言うこと信用できないかな?
※この後の文章は多分ネタバレ含みます。誰も見てないと思うけど一応。俺はネチケットを知る男。
話としては
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それぞれ別の理由で夢破れた4人の高校生が、強制参加の野球部の応援に来る。
最初は「負けて当然」「しょうがないよね」とかぶつくさ言いながら試合を見てた4人が、強豪校に食らいつく自分の高校の頑張りや観客席で応援する先生(茶道部)の姿を通じて考えが変わっていく。
「本当に、本当にしょうがなかったのか」
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みたいな感じ。スーパー自分勝手なあらすじだから話半分でね。気になるなら観ろ。な。
応援って無責任だよな。頑張るか頑張らないかなんて今そこでバッターボックスに立ってるバッター、あるいはフルカウントのマウンドに立ってるエース次第なのに、観衆はそこに向かって「がんばれ」をぶつける。それはもう盛大にぶつける。
この映画はとにかく無責任。
主役4人はそれぞれが勝手に悩んで、勝手にグラウンドの選手と自分を重ねて、勝手に解決して、応援する。
吹奏楽部のキャプテンは才色兼備に努力の才能まで付いて、野球部のエースと付き合ってまでいるのになお苦悩する。
スタンドを走り回って喉ブッ潰して応援する茶道部の先生は、本当はやりたかった野球部の監督という夢を殺して、応援という形で自分の夢を押しつける。
出てくる人間人間とにかく勝手で、無制限に感情を出して、野放図に納得する。そんで最後は皆で「がんばれー!!」
最高だなって思った。応援って、最高。この映画は最高。
そらまあ「がんばれ」が❌なシチュエーションもあるだろうけど、少なくともアルプススタンドからの「がんばれ」は無制限に+でしょ。
観客はそれぞれの思惑を乗せて選手に声援を送る。選手はそれを力に変えてボールを打って、追って、走る。あまりにシンプルで、Win-Winな人間感情のやり取り。
何が最高って本当に一切何にもグラウンドの出来事が映らないんだよ。とにかく応援とそれを取り巻く感情だけにフォーカスされてる。目が散らない。
何言いたいか分からんくなってきた。まあいいや日記だし書きたいこと書いとけ。
・とにかく最高だった。なんならちょっと泣いた。どうでもいいけど未だに自分の涙腺のトリガーが分からない。戦争とか悲恋とか犬猫とかでは泣いたことないんだよな。何が違うんだろう。
・吹奏楽部の部員2人の演技が完璧だった。完璧に高飛車系ライバル(途中で改心する)の取り巻きだった。漫画の人?ってなった。
・矢野って名字の人は絶対観た方がいい。絶対。
・藤野くんイケメンだったなあ。
・宮下さんかわいかった。
こんなもんか。とりあえずは。
とにかく良い映画でした。上映館が限られてるけど、観れる人はぜひ。オススメです。この夏に観る意味は絶対にある。
どこにだってドラマはある。例えば、アルプススタンドのはしの方にも。